| お登勢・・・1 (2006-11-11 15:22:34) |
| 夜中にひいぃと切れ上がった女の声が聞こえた気がして お芳は布団の上に起き上がった。 気のせいだったのだろうか?と、思うより先に 二つ向こうのお登勢の部屋あたりの襖が やや、荒げにあわてて開け放たれ 廊... |
| お登勢・・・2 (2006-11-11 15:21:24) |
| 昨日のことがまだ、 癪に障ると朝からぶつぶつ独り言を繰り出しながら お芳がおきてみれば、 剛三郎はさっさと、おきぬけ、 庭に降り立って 鉢植えの手入れをしている。 「おまえさんったら、あいかわらずだね... |
| お登勢・・・3 (2006-11-11 15:20:00) |
| 「それがね・・・」 と、先に見せた怒っているかのごとく切り口上が瞬時に崩れて、 お芳が不安気に口ごもる。 「なんだね?きになるじゃないか?」 腰にぶら下げたラオの煙管に手をのばしだす剛三郎である。 そ... |
| お登勢・・・4 (2006-11-11 15:18:26) |
| 「お登勢の事を話そうと思うと 何から話していいか、自分でもこんぐらがっていて・・」 迷い口の歯切れの悪さを気になさるなと押すように男が言う。 「女将さんの思うところから はなしていってください」 出て... |
| お登勢・・・5 (2006-11-11 15:16:53) |
| だが、 お芳は剛三郎の考えすぎだと笑い出す。 「だってね。 そりゃあ、あたしもそう思ったよ。 でも、むこうがいうのには、 どこかの大店の若旦那がお登勢を見初めて この話をまとめてくれって、で、ひと肌ぬ... |
| お登勢・・・6 (2006-11-11 15:15:32) |
| 「若頭。俺は若頭が何を言いたいのか、 さっぱり、判らない。 その上だから、さっきからこっちにたずねる事に なんで、答えなきゃ判らない。 わざわざ、呼び出して お登勢が話したか? 俺が何処までしってるか... |
| お登勢・・・7 (2006-11-11 15:13:52) |
| お登勢の戸惑いが決心に変わるまで晋太は、お登勢を黙って見つめていた。が、お芳は、お登勢が少しでも喋りやすかろうと考えるか、すまなさそうなお登勢の口を割らせるをさけて、やりたがるか、当て推量をつづけてい... |
| お登勢・・・8 (2006-11-11 15:12:28) |
| お登勢の朝は早い。大森屋は朝飯から、顧客を得ている。陽が登りきらないうちから床を抜け出し晋太の朝食を作りあげるとお登勢は暗闇の中を走り出してゆく。大森屋の賄い場にはいれば、大きな釜に味噌汁がつくられ、... |
| お登勢・・・9 (2006-11-11 15:10:54) |
| 耳を塞いでお芳は逃げた。逃げる足がもつれ、お芳を呼ぶお登勢の声がお芳をひっつかむ。『堪忍しておくれ・・あたしだって・・どんなに苦しいか・・』立ち止まった足は歩を進めることを許さずお芳はその場にしゃがみ... |
| お登勢・終 (2006-11-11 15:09:42) |
| 雨はふった。木蔦屋夫婦の土壌も固まることであろう。なんのきがかりも無くなったお登勢はと、いえば、今日も朝早くから脱兎のごとく家を飛び出し大森屋のてつないにはせ参じている。あいもかわらず、徳治がお登勢を... |
2007年05月24日
お登勢リンクインデックス/タイトルリンク
永沢祐稀アダルト小説インデックス/タイトルリンク
| 昨日・・・ / 永沢祐稀アダルト小説@ (2006-12-01 10:42:00) |
| 早い話・・・社内恋愛ならぬ 社内性交・・。 ふたりきりでデスクにかじりついて、書類の手直し。 受注先の見積もりの練り直しからはじまった。 いい加減、腹が減ったから 俺が近くのコンビニに弁当をかいにいっ... |
| それから・・/ 永沢祐稀アダルト小説A (2006-12-01 10:40:00) |
| 博美をバックから攻めていた俺はちんぽで博美のおまんこをひろげる。 挿入したまま、斜め下方にちんぼを おしてゆくと、 わずかに膣壁とちんぼのあいだにすきまができる。 そこに指をいれ、ちんぼと逆方向に膣を... |
| ところで・・ / 永沢祐稀アダルト小説B (2006-12-01 10:37:00) |
| 結局、俺は博美のフェラに 巧いこと乗せられちまった。 博美のおまんこにちんぼをぶちこんだあと、 ***にしたように 足を伸ばさせておいて、 俺の恥骨部分で博美のクリトリスを ぐいぐいと押しながら揺れ動... |
| 聞かせて・・・/ 永沢祐稀あだると小説C (2006-12-01 10:35:00) |
| 博美が登り詰めるのを待って 俺は 俺の登頂を許す。 俺は、学生だった頃居酒屋でバイトをしていた。 その時に 初めて、 人妻って、奴と交渉を持った。 その内容はまた、今度、書くけど、 それまでの俺は女の... |
| ぼろ・・ / 永沢祐稀アダルト小説D (2006-12-01 10:33:00) |
| 窓の外が白み始めていた。 俺は少しでも寝ておこうと思った。 博美も 胸の中のしこりをはきだしたせいか、 すっきりした顔つきになっていたし、 俺もさすがに、 3回目は不発だったけど 一晩に3回もセックス... |
| どうするか・・ / 永沢祐稀アダルト小説E (2006-12-01 10:30:00) |
| 加世の話はいったん、区切る。 と、いうのも、 俺の現実が俺を急きだしたから。 博美と話しているうちにすっかり 夜が開け 俺は昨日のアヴァンチュールの 痕が気になり始めていた。 レザークッションにしみつ... |
| 稽古不足・・・ / 永沢祐稀アダルト小説F (2006-12-01 10:27:00) |
| 俺はホテルを出ると 直ぐに、仁美に連絡を入れた。 仁美は、学生時代から続いている女だ。 二つ上で俺のほかの女のことにも 寛容で、 時には、俺の姉のふりまでした。 仁美とは、Hより、話すことが多いのだが... |
| はねっかえり・・ / 永沢祐稀アダルト小説G (2006-12-01 10:24:00) |
| 俺が加世と別れたいきさつを聞かされた 仁美は ため息をついた。 「だから・・私も・・他に男をつくらないんだな・・」 「なんだよ?それ?」 「あんたは、自分がむちゃくちゃやってるくせに 自分が裏切られた... |
| 結果、上々。 / 永沢祐稀アダルト小説H (2006-12-01 10:22:00) |
| ・総集編 俺は仁美のベッドに転がり込むと それっきり・・・。 すっかり熟睡して、 コーヒーの匂いで目が覚めた。 「祐・・・仕事は?」 仁美に尋ねられて 俺は今日と明日が休暇調整で休みになってると答えた... |
| 群青 / 永沢裕稀アダルト小説I (2006-12-01 10:19:00) |
| がまだ学生だった頃のことだ。 何人かの友人が集まると 敬一の部屋に集合する。 敬一は金持ちの一人息子で かなり、豪勢な部屋を借り与えられ、 悠々自適の状態で 学生生活を謳歌していた。 俺は夜になると ... |
| 小夜 / 永沢祐稀アダルト小説 (2006-12-01 11:09:00) |
| 二ノ宮沙夜って、子は かわいい系に入る女の子で、 実態を知らない間は 学年の女子生徒中で、ダントツの注目を浴びてたんだ。 その二ノ宮沙夜の実態・・。 男好き。 セックスアイドル。 誰でも、やらせる。 ... |
| 妄想の如く //nagasawayuuki (2006-12-01 11:02:00) |
| 「俺の身辺での恋愛模様を中心に・・・」とは、違い あくまでも、 俺の想像上での話を書いてみようと思うので、 テーマを新しく作らせて貰った。 もちろん、「俺の身辺での恋愛模様」も まだ、投稿するので |
| 暗中模索 (2007-05-03 18:22:40) |
| チャレンジ精神に立ち返りてぇ〜〜〜〜一心である。スランプなどというのは、格好いい言い訳でしかないのだが、どうにも、続きを書く気になれず、隠遁したくも、どうも、うしろめたく。焦り気分でもがいてみた。結果... |
スターオーシャンセカンド/インデックス/タイトルリンク
| KEEP・YOU・1 (2006-12-01 10:13:00) |
| ファンシティに着いたクロ―ド一行。 彼らは久しぶりに町に来たせいか、大いにはしゃいでいた。 束の間の逗留にすぎないのだが、安らげる場へたどり着けた事が心をうきたたせていた。 もちろんクロ―ドもその一人... |
| KEEP・YOU・2 (2006-12-01 10:09:00) |
| (あぁ、昨日の事、夢じゃない) 確かな温もりがすぐ傍にある。素裸の身体。 (クロードの嬉しげで満足な顔見てたら、僕もなんか嬉しくて、ほっとしてそのままクロードに抱かれたまま…寝ちゃったんだ) レオンは... |
| KEEP・YOU・3 (2006-12-01 09:58:00) |
| 旅に出てもう随分たつ。 とっくに地図のなかからつぶれたような道を辿った。 旧ナルハ街道をあがりゴーフェルムにつくのには もう、2、3日かかるだろうか? 最後のモンスターの拠点をくだけば、この長い旅も終... |
| キープ・ユー・4 アシュトンには気をつけろ! (2006-12-01 09:56:00) |
| 「ディアスゥー」 夏の夜風にあたりながら テラスで酒を呑んでいたデイアスの側に アシュトンがやってくると情けない声をだした。 「なんだ?」 「あの、部屋かわってくんない?僕、眠れない」 「あ、ああ。わ... |
| ボーマン・ボーマン・1―ビフォア・ツルー・ラブー (2006-12-01 09:39:00) |
| 「 最初にすること。 ゆっくり、心を込めて、どんなに愛しているか。 心を込めて、丁寧に伝えるんだ。 「愛している。レオン」 それだけでいいー 」 バイ・ボーマン その夜、こら... |
| ボーマン ・ ボーマン ?U―ラスト・バイブルー (2006-12-01 09:35:00) |
| 夕方遅くになって旅から帰って来た一行をボーマンは眺めている。 どうやらこの旅の間に、レオンとクロードはムフフの仲になったらしく、 ぺったりとレオンがクロードの側に張り付いている。 レオンの様子だけでな... |
| ボーマン・ボーマン?V ― 恋の処方箋 ― (2006-12-01 09:33:00) |
| ボーマンの両刀使いは有名なことである。 でも、そんな事全然知らない人もいる。 今までのシリーズを読んでくれてる人も まだボーマンが♂の方、相手にしている場面に 出くわしてないから 「あれ、そうなの?」... |
| ホールド・ミー・タイト (2006-12-01 09:31:00) |
| ―どっちにしろ、レオンと一緒じゃないんだ―よく判らない生物の採取とその生物の生息する環境調査を依頼された、クロードはメンバーの中に肝心のレオン博士がいない事が判ると大きなため息をついた。おまけにおっ... |
| ボーマン・ボーマン4―ワンス・ワズ・ア・ツルーラブ― (2006-12-01 09:27:00) |
| 朝からボーマンは、仏頂面している。 それもそのはずで、 この間から、二人めが生まれるとか生まれないとか 兎に角も、おめでたい話しなのであるが 臨月が近くなってから急に安静をしいられて、 緊急入院になっ... |
| イッツ・オンリィ・ユアマインド?@ (2006-12-01 09:25:00) |
| ボーマンとアシュトンとデイアス。 三人が押し黙ったまま揃いもそろってうんざりした顔をして テーブルを挟んでそれぞれ好き勝手な格好で座り込んでいる。 それもそのはず。 約束の時間が過ぎてるのにレオンと... |
| イッツ・オンリー・ユアマインド?A (2006-12-01 09:24:00) |
| 午後の日差しが柔らかくなり始め、暮れ色が レナの部屋の中に広がり始めていた。 ノックの音にレナは立ち上がった。 「どうぞ……あいててよ」 さっきまで一緒だったデイアスのノックの音じゃない。 誰だろう?... |
| イッツ・オンリィ・ユアマインド?B (2006-12-01 09:23:00) |
| ボーマンの横にアシュトンがいる。レオンの所に薬品を持っていったボーマンの後をアシュトンがくっついて帰ってきた。閑と言うか、することがねえというか、どっちも同じことだけど「おい。プリシスん所にいかねえの... |
| イッツ・オンリーユアマインド4 (2006-12-01 09:21:00) |
| 何とかアシュトンとの仲も元通りになったプリシスなんだけど、心のそこにへばりついた不安まではどうしても取り除けはしない。その不安というのはもちろんアシュトンの中に芽生えた受けの性癖のことであり、それがま... |
| イッツ・オンリー・ユアマインド?D (2006-12-01 09:20:00) |
| お話が後先になってしまってイッツ・オンリー・ユアマインド?Cを読んでくださった人は一体ボーマンとセリーヌに何があったのかと非常に気になっておられる事と思う。やはり、書いておかねば要らぬ心配をかけ、かつ好... |
| イッツ・オンリー・ユアマインド6 (2006-12-01 09:19:00) |
| さて、そろそろ、イッツも終わりにしようかと思ってるんだけど、いくつか気になる事がのこっちまってる。そう、たとえば結局ボーマンとプリシスは和解できたんだろうか?とか。セリーヌとクリスは結局うまくいった... |
| セクシュアル・モーメント1 (2006-12-01 09:18:00) |
| あっちもこっちもそれなりにそれなりに・・・ 『うまくいってるじゃないかよ』 ボーマンはつぶやいてる。 ボーマンがいろいろ暗躍したのは、言うまでもないことだけど なのに、ボーマンは 「ふー」 って、ため... |
| セクシュアル・モーメント2 (2006-12-01 09:16:00) |
| 「で?」 レオンがプリシスに掴まってる。 なんの用事?と言う前にレオンの顔を見てやって欲しい。 困ってしまってるレオンの顔は、 なんで、僕にそんなこと聞かなきゃなんないのっていってる。 レオンの困って... |
| セクシュアル・モーメント3 (2006-12-01 09:12:00) |
| 「はあー」 なんだかすごいため息。 一体、誰って? そんなこときかなくとも、すぐ、わかるよ。 だって、それを一番気にする人がすぐそばにいるんだもの。 デイアスの大きなため息にレナが顔をあげた。 「どう |
新之助シリーズ・インデックス/タイトルリンク
| 新之助〜〜〜〜!! 新之助シリーズ(その1) (2006-12-01 10:58:00) |
| 新之助〜〜〜〜!!/其の一 まあ、世の中には堅苦しくて まじめで融通のきかない人間がいて、 そいつの事を 岩部金吉などとか、と、たとえるのであるが、 これから、少し 話しをしてゆく野原新之助という ... |
| 殿〜〜〜〜〜!! 新之助シリーズ(その2) (2006-12-01 10:56:00) |
| 殿〜〜〜〜〜!!/其の一 春。 爛漫の春。 桜。花開き 家老、野原新左衛門も 胸を撫で下ろす。 嫡男である新之助の 主家へのご奉公がかなった。 それだけではない。 新之助は 若殿の近習に抜擢された。... |
| 黒〜〜〜〜!! 新之助シリーズ(その3) (2006-12-01 10:55:00) |
| 黒〜〜〜〜!!/其の@ 新之助。 今日は馬術である。 殿は例のおひんにまたがり 颯爽と 新之助は もう一頭の馬。 黒にまたがり・・・。 またがってない。 それどころではないのである。 あぶみをつけよ... |
| 与一〜〜〜!! 新之助シリーズ(その4) (2006-12-01 10:53:00) |
| 与一〜〜〜!!/其の壱 新之助。 今日は殿の弓のお稽古に 同道である。 やってきたのは、 城内のはずれに作られた弓道場。 早速殿に弓をささげ渡す新之助である。 「どりゃ」 みておれ。 あの、的に当て... |
| 剛之進 〜〜〜新之助シリーズ(その5) (2006-12-01 10:50:00) |
| やっぱし、物語?になるんだよな。 つ〜〜ことで。 「剛之進」 いきます。 剛之進・・・・・その1 題名が剛之進で有るに、関わらず 新之助である。 出仕が叶い、新之助は殿の傍役として、 重鎮にあたいする... |
| 師範代 〜〜新之助シリーズ(その6) (2006-12-01 10:48:00) |
| 剛乃進である。 あれから、師範代と 妙な仲になりたいという 困った欲望を 妙なところがうったえるのである。 「う〜〜ん」 なんだか、妙にもよおしてくるのだが、 剛乃進を慰める師範代は まだ、あらわれ... |
| 恋敵 〜〜〜 新之助シリーズ(その7) (2006-12-01 10:46:00) |
| 今日は色々用事があって書くことが出来なかった。 でも、なんだか、もうしわけないので、 導入部だけ・・書き留めておきます。 例のごとく。 師範代の控えのまでございます。 そこにぽつねんと・・・ 今日も剛... |
| 瓜割り~~~新之助シリーズ(その8) (2006-12-01 10:44:00) |
| 瓜割り・・・/前置きです。 まずは題名ですが・・・。 瓜割りに致しました。 そのまま、「うりわり」とうちこんで、 変換をかけますと 「瓜破」と変わりますが・・。 この「瓜破」は、女性側の初喪失をあらわ... |
| 団子が食いてえ〜〜!!(第9話) (2007-05-10 09:24:00) |
| お久し振りです。 新之助シリーズ・第9弾を始めようと思っていますが、 このお話も いくつかの前置き・・・ 落語で言えば、ネタ仕込みをしておかねば うまく伝わらないことがあります。 現代話に慣れていらっ... |
書き下ろし・インデックス/タイトルリンク
| ― 壬生浪ふたり・俄狂言・「恋語り」― (2006-12-01 23:58:00) |
| 久方の休日であるというのに総司は、書庫の中である。 一冊の本を手に取ると其の場所に立ち尽くしたまま、 書かれた流暢な文字に目をおとしてゆく。 「沖田はん。お昼どすえ」 した働きのお勝が呼びに来た前で、... |
| 「空に架かる橋」 (2006-12-01 23:53:00) |
| ***プロト/「空に架かる橋」*** 私がこの病院にきて、もう、3ヶ月が経つ。 ココに来た当初、ここは戦地から、程遠く、 前戦から、やむなく撤退してきた兵士の手当てがおもな勤務だった。 なのに、今、病... |
| 笑う女 (2006-12-01 23:47:00) |
| 恵美子。年齢は19になろうか。うすらわらいをうかべるような、口元と焦点のあわない瞳は精神障害者特有のものだろう。俺達はなにもできない何の意志表示もしない恵美子の笑いをうかべたような口元から、恵美子を... |
| 小枝 (2006-12-01 23:43:00) |
| 小枝は、目が見えない。 七つの年に 母親の菊と一緒に 高熱を発しった後に 突然、 目が見えなくなった。 小枝の目が見えなくなったことより、 幸太に、 小枝に もっと大きな不幸がおとずれていた。 小枝... |
| 拘束 (2006-12-01 23:40:00) |
| 「ちっ」口の中の小さな舌打ちだけが、今見たことを忘却の向こうに流しさることを拒む。蛮骨は木陰の戯れが静まり一つの影が二つに分かれてゆくのを待った。樫の木にもたれかかり、いつまでも滑らかな快さの余韻に浸... |
| 「いつか、見た夢・・/デ・ジャブ」 (2006-12-01 23:38:00) |
| 沙織が手にしたストップウオッチを止めるとじっと時計を覗き込んだ。通り過ぎた隆介の乗るフォミュラーのエキゾスノートの音が遠ざかると続いて走り去る車の爆音が隆介の軌跡をけしさってゆく。『いい・・タイム・・... |
| 俺の胸の中の陽だまり (2006-12-01 23:35:00) |
| 俺の胸の中の陽だまり・・・・1 俺。 こんな昼間に それも、こんな繁華な場所に存在しているのが、 ふさわしくない浮浪者。 駅前のロータリーを利用して作られたこの公園は 駅の両肩をつなぐ、近道だから、 ... |
| パンパンとチョコレート (2006-12-01 23:33:00) |
| パンパンとチョコレート・・・1 僕がこんな、防空壕にすむようになったのは、 あの空襲で家を失い、 妹を、母を祖母を失ったからだ。 親戚も・・。 焼きだされ僕を引き受けるどころじゃない。 おなじ境遇の少... |
| お登勢/全文掲載 (2006-12-01 11:55:00) |
| 夜中にひいぃと切れ上がった女の声が聞こえた気がして お芳は布団の上に起き上がった。 気のせいだったのだろうか?と、思うより先に 二つ向こうのお登勢の部屋あたりの襖が やや、荒げにあわてて開け放たれ 廊... |
| 蛙 (2006-12-01 11:43:00) |
| 僕はRyoukoと暮らしている。 戦争が終って2年。 日本はどん底だった。 肩を寄せ合う温もりが欲しい。 二人が同じ部屋に住まい、お互いを求め合う日々が続いた。 4畳半一間の小さな部屋に肩を寄せ合い、... |
| 蛙−続編- (2006-12-01 11:41:00) |
| Ryoukoがでていった。 僕はRyoukoがいつも座っていた空間をながめていた。 Ryoukoはもうここに、居なかった。 Ryoukoはもう、ここには戻ってこない。 Ryoukoは「僕のRyouko... |
| 白砂に落つ (2006-12-01 11:35:00) |
| 白砂に落つ。・・・・・1 「とっつあん・・・」張り付け台に掲げられた佐吉の目に竹縄の向こうの義父の定次郎がみえた。 女房殺し、が、佐吉なら大事な娘を殺された父親が定次郎だろう。 娘が犯した不義をおもわ... |
| 秘めやかなる想いは五月の空に・・ (2006-12-01 11:32:00) |
| 萩尾望都作「ポーの一族」より ―キリアン・ブルスウィッグに捧ぐ― 少し、けだるい昼下がりだった。 キリアンはもう一度鏡を見なければいけない。 今、鏡に自分の姿が映らなかった。 そんな... |
| ブロー・ザ・ウィンド (2006-12-01 11:27:00) |
| 其の一 悲しい事があるとレフィスはよくこのデッキに立った。 風が吹く。雨がどこかで降っているせい。 ちょうど、あの日もこんな天気。 一陣の風が吹いて途端に大雨。 親友だったティオが死んで、三年と二ヶ月... |
2007年05月23日
タイトルリンク/白蛇抄概略インデックス
| 蟷螂 (2007-05-23 20:30:00) |
| 行けども、行けども、葦原の中である。きちきちきち、という音とともに政勝の足元から精霊飛蝗が軽やかな薄い羽を広げ飛んで行く。蟷螂が降りたった辺りにはただ、ひりひりと蟋蟀の鳴く声がする。日は西にかたぶき始... |
| 悪童丸 (2007-05-23 20:25:00) |
| 政勝が城の門を潜ると、白河澄明(とうみょう)が居た。政勝に気が付くと、澄明はずううっと側に寄って来た。「妖かしの者なぞに情をかけて…。かのと様と百日は交わりをなさらぬように」と、声を潜めた。政勝は内心... |
| 白峰大神・・白蛇抄第3話 (2007-05-23 20:20:00) |
| 白銅が鏑木の部屋にいると、伝えられて澄明は部屋の戸を開いた。 そこに白銅が、じっと立っていた。 が、その足元に黒い醜い者がいるのが見えた。 「白銅!餓鬼ではないか?」 思わず澄明は叫んだ。 「見えるか... |
| 七日七夜・・・白蛇抄第4話 (2007-05-23 20:10:00) |
| 只の死体でなかった。 内伏した死体のその髪が金色であった。 「面妖な」 そう呟いて近づいた如月童子は、 死体が女と判ると顔を見たくなった。 話しに聞く外っ国の紅毛人である。 思いきり蹴繰りその身体を転... |
| 邪淫の果て・・白蛇抄第5話 (2007-05-23 20:05:00) |
| 「ああ・・・まるで、犬のようじゃ・・・」 陽道に手をつかされ織絵は四つん這いになった。 その織絵の後ろから陽道が己の物を突き入れてくるのである。 「ならば、わう、と、言うてみい」 「ああ」 好きな様に... |
| 邪宗の双神・・白蛇抄第6話 (2007-05-23 20:00:00) |
| 「することが無いの」 ニコニコと笑いながら八代神は、白峰に声をかけた。 が、白峰は応える気力も失せている。 天空界に引き戻されるように上がって来ると、 白峰は十日ほどどっと、深い眠りの狭間に落ちた。 ... |
| 宿業 ―白蛇抄― (2007-05-23 19:45:00) |
| 佐奈と朋世からこの物語は始まってゆく。 佐奈の指先が細かく震えていた。 佐奈のしでかした事に脅える眼のまま、 少女は僅かに身体を動かした。 男、いや、少年が もう自分を押さえ込むことはないと判ると 少... |
| ―井戸の柊次郎― 其の一 (2007-05-23 19:40:00) |
| どちらも譲らないまま、澄明いや、ひのえと白銅に決済はゆだねられた。 白銅の父、雅は白銅を養子に出すという。 鼎の事に恩義を感じているせいでもあるが、正眼のところには後がない。 餓鬼に落ちて助かった事... |
| 井戸の柊二郎 其の二 (2007-05-23 19:35:00) |
| 井戸の柊二郎をふさぎこんだ二人は屋敷を見ていた。 「白銅のいうとおりでしたね」 ひのえは柊二郎と比佐のさまをいった。 「おもうよりはやかったの」 「ええ」 だが、これで井戸の柊二郎の諦念が定まることで... |
| 法祥 回向せしむるかや? (2007-05-23 19:30:00) |
| 謎の多い事件が 片付いたを見届けると、 法祥はこの地を後にして行くつもりであった。 立ち寄らなかった家々を托鉢に巡り歩き 夕餉らしき物にありつくと、 件のお堂にて、寝入るつもりだった。 明日も晴れるだ... |
| 沼の神 (2007-05-23 19:25:00) |
| 直垂の端が水にしみてゆく。 澄明はふいと上をみた。 足元は沼の水が湧き出るほとり。 なのに、なぜか澄明は上を見た。 十七の春だった。 沼と呼ぶにはあまりにも清浄であった。 が、ここはやはり湿地帯の中で... |
| ―理周― (2007-05-23 19:20:00) |
| 笙をよくする。 ひちりきも横笛にもひいでていた。 理周の住まいは寺の敷地の端の小さな小屋である。 本来、寺男なるものが住まいする小屋に 女性(にょしょう)である理周はくらしていた。 理周が洸円寺の外れ... |
| ―伊勢の姫君・―白蛇抄・第13話― (2007-05-23 19:16:00) |
| 主膳は今しがたも姫の顔を思い返していた。 伊勢の姫君、かなえ様におうたのは昨年である。 と、言ってももう年が明けようという冬の暮れであった。 新年を迎える日に、二十年振りの奥の間への礼賛がかなう と... |
| ・・・おんの子(鬼の子)・・・ (2007-05-23 19:15:00) |
| 伽羅は、悪童丸がどこに出かけ、 誰に会いに行っていたかを知っていたが何も聞こうとしなかった。 もうふたと瀬もすると悪童丸は十二になる。 鬼の男子は十二になると、一人立ちをする。 自分で居を構え、自分独... |
憂生’s/

